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ロバート・プラント( Robert Plant )



アルバムリスト
歌手の紹介


ロバート・アンソニー・プラント(Robert Anthony Plant CBE, 1948年8月20日 - )は、イギリスのミュージシャン。ロックバンド、レッド・ツェッペリンのボーカリストとして特に有名である。ニックネームは「パーシー」。身長185cm。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第15位、イギリスの音楽雑誌「Q誌の選ぶ歴代の偉大な100人のシンガー」において第8位。

歌唱法

レッド・ツェッペリンでのハイトーン、パワフルでワイドレンジなボーカルは、音楽界に衝撃を与え、ツェッペリンはたちまち世界のトップバンドとなった。ボーカルスタイルの一つのあり方を確立し、以後のロック、ハードロック、ヘヴィメタルの歌唱法に多大な影響を与えた。フレディ・マーキュリー、スティーヴン・タイラー、ボン・スコット、デイヴィッド・カヴァデールなどの同世代のロックボーカリストから、アクセル・ローズ、クリス・コーネル、セバスチャン・バック、ジャスティン・ホーキンス、ジャック・ホワイトなど、後の世代のボーカリストにも影響を与えている。ペイジは「もし声帯を使ったオリンピックみたいなものがあれば、間違いなく全種目金メダル」と評している。ただし、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは「俺の耳にはいささかアクロバットじみて聴こえる」と嫌っている。

しかしながら、長いツアー生活による酷使により喉を痛め、かつてほどの高音は出せなくなった。1972年まではまだ調子により高音が出せていたが、1973年以降は出せなくなり、以降は楽曲によってはキーを下げて歌っている。1974年頃に声帯の手術を受けたという説もある。以降は高音のシャウトに頼らない歌唱法に切り替えている。
歌詞世界

初期の頃のプラントは、作詞は既存曲からの引用が多く見られ(例:「ハウ・メニー・モア・タイムズ」、「胸いっぱいの愛を」など)、これがツェッペリンの盗作癖の根拠にされたが、3作目の『レッド・ツェッペリン III』からは完全にオリジナルの作品に切り替えた(ただし、以降も「トランプルド・アンダーフット」や「俺の罪」のような古いブルース・ナンバーからの引用がみられるものもある)。特に『レッド・ツェッペリン IV』の「天国への階段」は高く評価されているが、本人は「天国への階段」を頂点とは考えておらず、それどころか「心底嫌いな曲」とまで言い放った事がある。

プラントの作詞家としての開花には、J・R・R・トールキンの『指輪物語』からの影響が強く、他にもケルト民話や北欧神話などファンタジーの世界を題材に求める事が多かった。彼らの代表作にもなった「移民の歌」(『III』収録)や「アキレス最後の戦い」(『プレゼンス』収録)もこれにあたる。他のロックバンド同様、女性やセックスに関する歌詞も少なくないが、身近な事象に対する心情を表現したものも多かった。「サンキュー」(『II』収録)は当時の妻のモーリーンに、「スノウドニアの小屋」(『III』収録)は当時の愛犬「ストライダー」に、「オーシャン」(『聖なる館』収録)は娘のカルメンに、そして「オール・マイ・ラヴ」(『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』収録)は亡き息子カラックに捧げられている。一方で政治的なメッセージや社会問題を題材にする事はほとんどなく、せいぜい「ザッツ・ザ・ウェイ」(『III』収録)が差別問題を匂わせる内容となっている程度だが、この曲はアメリカツアーでバンドが受けたアメリカ人からの横暴な振る舞いがきっかけで作られたものである。

自身のアイドルにエルヴィス・プレスリーやジョニ・ミッチェルを挙げており、両者に逢えた時には子供の様にはしゃいだという。また自身のルーツであるブルースの他にも民族音楽に対する造詣も深く、アルバム『フェイト・オブ・ネイションズ』(1993年)以降はアラブ音階やフォークなども取り入れている。また、ペイジ・プラントの『ノー・クォーター』(1994年)ではモロッコの民族音楽を取り入れた。